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写真と文 石川文平

 

No.44「プリテック・ステージ」1998年10月号掲載

 

JPEG

■DTPやインターネットで大量の画像データを扱うようになると、少しでもデータを小さくして保存したり送信する方が有利です。そこで”圧縮”という技術が役にたちます。圧縮したデータを元に戻すことを”解凍”と言います。圧縮の反対は伸張の方が合っていると思うんですが、何故か解凍と使います。”解凍”の反対は”冷凍”、つまりフリーズの事ですから、”解凍”はパソコンがフリーズして再起動する時に使う方がしっくりするんじゃないでしょうか。まあ、何だかよく判りませんが以前から圧縮データは解凍するということになっているようですから、逆らわずにそう使うことにしましょう。■JPEGと書いてジェーペグ。面白い名前なのですぐに覚えましたが、画像データを扱っている人には比較的なじみのある名前です。 このJPEGとういう圧縮方式は世界標準となっていますが、圧縮についての感心は一般にはあまり高くないようです。このJPEGが世に出た当初デザイナーの間で画質の劣化が激しいとされ、使えない圧縮方式という考えが浸透したことにもあるようです。今だに画像データは圧縮したくないというデザイナーが多いのもその影響だろうと思います。■ところでこのJPEGというおかしな名前はどんな意味なんでしょうか。 Jの字型のペグ(留めくぎ)という意味だとすると圧縮ソフトにはあまり結び付かないネーミングです。実はJoint Photographic Expert Groupの頭文字なんだそうです。何だか益々不明が増してしまいました。めげずにエキスパートグループと圧縮はどう関係するのか、意地になって調べてみるとISOとCCITTという名称が出てきました。ISOはご存じ国際標準を進めている団体。CCITTはあまり耳慣れませんが、データ伝送などの規格をまとめる団体だそうです。従ってこれらの規格設定のエキスパートグループが、共同で作った圧縮方式をJPEGと名付けたわけです。やっとすっきりしました。インターネットで静止画を送信するにはこのJPEGが力を発揮します。GIF(Graphic Interchange Format)という形式で画像を送信することも出来ますが、高画質の画像を送信するならJPEGがお薦めです。MPEGというムービー画像用の圧縮方式もあります。この名前の由来は・・・やめまときましょう。いずれにしても圧縮技術は大容量になりがちな画像送信に大きく貢献しています。■情報ネットワークは社会を変えると言われています。現にインターネットを上手に使えば、本屋に行かなくても手に入る情報が沢山あります。地図なども結構詳細なものがインターネットで手に入ります。光ファイバーがもうすぐ各家庭まで普及されますが、そうなれば相当量の物流がデジタル流通に変わるでしょう。物流からオンラインでの流通へ、排気ガスの量も多少減るでしょうか。少し前に出版業界から衛星通信を使ったデジタル出版の構想が発表されました。2000年頃にはスタートする予定だそうです。21世紀は紙への印刷量も激減するのかもしれません。そう考えてみると、圧縮プログラムをうんぬんするよりも、解凍プログラム、いや特殊な伸張プログラムを開発して、受注の伸張を図ることを考えた方がいいのかもしれません。

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