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写真と文 石川文平

 

No.21「プリテック・ステージ」1996年11月号掲載

 

JAVA

■"Java" 英語ではジャヴァ、日本語ではジャワとジャバがあり、単語の意味はどちらもジャワらしい。何を言っているのか自分でも分からなくなりそうだが、この"Java"最近インターネットの話題の主である。javaは米口語でコーヒーの意味があるようだが、話題のコンピュータ言語であるから何かの頭文字など意味が有るはずだと思い、調べて見たがあまり明快な答えがない。■このjavaもともとは家電用のプログラムとして開発されたそうである。それが何故インターネット言語に使われているのかと考えれば、少し不思議な気もする。名前のいわれも解明できないうちに、また疑問が増えてしまうのは単細胞の好奇心のお陰だと、自分でも気付いているのだが、これも貧乏性と言うやつであろう。貧乏性ついでに最近自分自信について面白いことを発見した。子供の頃から蕎麦好きだったが、もり蕎麦は別格として汁そばは”たぬきそば”が最も好きであるということに、最近になって気が付いたのである。人の好物などどうでもいいだろうが、素直にそう思ってみると、何となく”たぬきそば”が好きな自分が可愛く思えて、蕎麦屋に入ると堂々と”たぬきそば”を注文するようになった。■狸はどうでもいいからjavaはどうなっているんだと言われそうだが、貧乏性の狸にもう少しおつきあい頂くと、昔から、うどんは関西そばは関東とちょっとこだわりがあったようだ。蕎麦屋に”たぬき”なるメニューが登場したのは戦後のことのようである。”きつね”は昔から立派に市民権を得ていたが”たぬき”は認められていなかったようで、大阪では今だに”たぬき”は半端な存在なのである。東京でいう天かすののったものを”たぬき”とは呼ばない。油揚げの入りのうどんを”きつね”、油揚げ入のそばを”たぬき”と呼び分けるのである。なになに、それでは”きつねそば”というやつは存在しないのか、と疑問も湧くが、その通りで”たぬきうどん”も存在しないのである。しからば東京でいう”たぬきうどん”を注文したい時には何と言えばいいのか、「おっちゃん、素うどんに天かす入れてんかー(サービス)」と言うのである。食にうるさい大阪の人は、天ぷら揚げたカスで金を取ろうなんてケチなまねはしないのである。東京の蕎麦屋に言わせれば、江戸っ子は、衣ばかりで中味がないのを承知で、”たぬき”に化かされているんだそうで、これも洒落のうちなのだそうである。 ■どっちに軍配を上げるかは個人の自由というところで、話しを"java"に戻すと、家電用に開発されたjavaのプログラムの件は、けっきょく物にならずに挫折したようである。インターネットとの共通点は、OSの違うコンピュータで動く言語、つまりどんなコンピュータでも動かすことの出来る共通のプログラム言語という点にあった。世界各国で作られている家電製品にパーツ提供するシステムの開発で、どんなコンピュータでも動くコンパクトな言語が必要だった訳であるが、とうとう陽の目を見なかったのである。しかし、その研究も見直される時が来た。インターネットの登場が、干からびたjavaに水を与えることになったのである。OSを選ばず、コンパクトでかつ安定しており、インターネットにもってこいの言語である。これを使うと、これまで静止した情報しか見れなかったインターネットで、動いたり三次元の立体映像をすばやく表示することが出来るようになり、ますます楽しいインターネットが見られるようになるのである。■この実用性に目を付けたネットスケープ社がjavaをいちはやく取り入れた。その時点ではこの言語にまだ名前はなっかたそうである。実は、java言語に取り組んだ開発メンバーが皆コーヒー好きであったことから、"java"という名前にしたのだそうだ。なんだ、東京の蕎麦屋よりも単純な名前の付け方じゃないか、と言われるだろうが、まっ、ヒット商品のネーミングとはそんなものかもしれません。

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