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写真と文 石川文平

 

No.13「プリテック・ステージ」1996年3月号掲載

 

ネットサーフィン

■インターネットを利用することが先進的現代人と言われる時代であるが、いざ、アクセスしようと努力しても、なかなか思うようにならないのは私だけではないようである。実を言えば、私は数週間前にやっとアクセスすることが出来、ネットサーフィンなる経験を学んでいる最中である。はずかしながら、インターネットへのアクセスには四苦八苦したあげく、かれこれ2万円以上もの(無駄な)投資をした。時間原価も計算に入れるならば、その倍以上になると思う。なにしろ、「マルチめディア・・・」などというタイトルを付けたものだから、何とかインターネットについて早く体験しなければと、実は昨年からいろいろ努力をしていたのである。無駄な投資の殆どは、関連雑誌の購入や、アクセスソフトの購入費であった。■最近、インターネット専用パソコンが5万円前後で発売された。この価格は驚異的価格である。なにしろ私は、繋げるだけで同じくらいの無駄をしている上に、はるかに高いパソコンとモデムを購入している訳だから。もっとも、このマシーンはパソコンの様に色々なアプリケーションソフトを動かすことは出来ない。インターネットオンリーの機能しか無いようだ。しかし、考えて見れば、インターネットにアクセスしている時にはパソコンを塞いでしまう訳だから、会社等利用頻度が高い場合には、高額なパソコンを使うよりも合理的な活用が出来るかもしれない。家庭に普及する速度も早まるだろう。テレビモニターを利用するというのもいい。アットホームな雰囲気でインターネット情報を利用できる。 ■アットホームと言えば、インターネットは良い情報も悪い(?)情報も境が無いと言われている。中を覗いて見ると、確かに、童話の隣にアダルト雑誌を並べている図書館の様な感じである。先日もアダルトデータを流していた(日本の)ホームページ発信者が警視庁に摘発された。しかし、インターネットに於いて日本だけがワイセツ論議をしていても全く意味が無い。世界は、直接情報交換が出来る時代になっているのである。便利さが本物として定着するには色々な角度から利用され、普及の牽引パワーとしての何かが必要になる。インターネットの様に受発信自由な環境は、道具と言うよりも新しい社会と考えるべきではないだろうか。社会は、きれいなものばかりでは構成されないのである。インターネット社会でのルール作りは、一国の事情だけでは出来ない。共通の安全理論と価値観が必要である。そのためのソフトや仕組みも色々開発され、研究され始めている。■日本は、世界に誇る技術力や経済力を持ちながら、インターネット社会でもまた他国の作った仕組みに乗って行けばいいと考えているのだろうか。「ネットサーフィン」、個人的にはあまり好きな言葉ではないが、どんな人も世界の情報の波に乗って楽しめる時代になった。世界中に押し寄せようとしているもっと巨大な津波をうまく乗りこなすためにも、インターネットサーフィンで小手調べをしておくのも良いのではないだろうか。

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