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修行の巻一

 

起床の鐘が鳴ってから30分後には瞑想がはじまる。
初日、初めての瞑想に緊張しながら瞑想ホールに向かった。座布団の前に名前の書いてあるカードが置いてある。ここが自分の場所か。決められた場所を動いてはいけないことになっているのだ。何度も来ている先輩たち(ここでは古い生徒と呼ぶ)は前の方に座る。私の近くに同室の人たちも座っていた。ポマさんは私の斜め後ろ、女性との境目近くに座っていた。瞑想ホールは半分が女性側、少し空間をおいて半分が男性側である。一箇所で多くの人が瞑想をすることはエネルギーが高まるのだそうである。瞑想時間を知らせる鐘がなる。無言とはいえ衣擦れの音など何となくざわめきのあったホールがしんと静まりかえった。静寂とはこんなに静かなものなのかと思った。芭蕉の句ではないが静けさには音があった。シーンというかキーンというか私にはシャーンと言うような音に聞こえた。何の説明もなしの瞑想突入である。見よう見まねで座ってみたが、これでいいのだろうかと辺りをきょろきょろと見回す。するとオボウさんが目についた。背筋を伸ばしてきちっと胡座をかいて座っている。流石は本職、なるほどなるほどと納得して落ち着いた。しばらくすると後方のドアが空いて一人の女性が入ってきた。

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