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入門の巻二

 

早朝瞑想が2時間程で終わると朝食である。食事が終わるとそれぞれが使った食器を洗って食器棚にしまう。手順としては、残飯を処理したあと、1番目のタライの水で荒洗い、2番目のタライで洗剤をつけてスポンジ洗い、最後に流水で流し、ふきんで拭き取り食器棚である。 食べ始まるのも一緒なら食べ終わるのもほぼ同じタイミングになるので、食器の洗い場が必ず混雑する。見ていると実に要領よく済ませる者と要領の悪い者がいる。オボウさんもコボウさんもテキパキ手際良く洗ってその場を去っていく。さすが本職は違うな、などと感心しながら番を待っていると、急に流れが悪くなった。おやっと思って2〜3人前を見ると洗っているのはポマさんであった。 この食器洗いで意外にも扱いに困るのがお盆である。食器洗いのテーブルはタライが二つでほぼ一杯。食器はタライに入れればおさまるが、お盆の置き場所が見当たらない。ポマさんはお盆を片方のタライの上に置いて自分の作業を始めたらしい。つまり片方のタライに蓋をしてしまったので次の人が空いたタライでの作業が出来なくなった。しかもポマさんの動きが人一倍遅いときている。そんなポマさんでも食器洗いが終わるまで皆気長に待ってくれるのである。 センターは実に良い環境にある。建物は山間に建ち周囲は森である。センターの横に細い無鋪装道路が一本通っている。ここに来るときに、桧山(ひのきやま)のバス停までセンターからの送迎バスが迎えに来てくれた。そのバスは最終便だったらしく、8人乗りのマイクロバスに定員いっぱいが乗った。ふと前を見ると金髪の頭が二つ目に入った。外人が二人いるなと思ったのだが、男性の金髪が明瞭な日本語で話し始めた。どう聞いても日本人としか思えない。薄暗い中で目を凝らすと、お〜っと!金髪ヘアーのお兄さまである。ギンギンの金髪お兄さまも瞑想をするのかと認識を新たにした。この青年をキンパチくんと呼ぶことにした。女性の方は正真正銘の外国人だった。走り出してから10分程して山道に入った。センター横に通じる一本道である。バスがガタゴトと音をたてて揺れると「鋪装もしていない山の中にあるなんて嬉しいな」とキンパチくんが言った。このバス便を最後にセンターの食堂に参加者が全員集合した。

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