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写真と文 石川文平

 

プロセス写真製版DTPテクニック

 

21世紀のデジタル流通

■映画「2001年宇宙の旅」は、40年も前に作られたものですが、若い世代も一度は耳にした話題の多い映画です。21世紀を意識するとき、いつもこの映画の題名が浮かぶのが面白いと思っていましたが、そうこうするうち21世紀はあっと言う間にやって来ました。映画では、HALという名のコンピュータと人間の駆け引きが話題になりましたが、21世紀は、まさにコンピュータ世紀と呼べるのかも知れません。■現実の21世紀社会でコンピュータは、宇宙飛行ばかりではなく経済流通でも大きな力を発揮します。20世紀には、鉄道と道路が大量な物流を可能にし、経済の動脈として大きく貢献しました。最近ではそれらをインフラストラクチャーと呼び、経済の重要な基本構築物として欠かせないものと位置ずけています。20世紀は消費経済と呼ばれていました。消費することが経済の原動力となり、大量生産大量消費で経済が発展してきたのです。しかし、地球という限られた資源の中では、この方法はいずれ限界が来ることに気付きました。人口の増加を何とかくい止めたとしても、資源の消費を自然増以下に抑え、かつ低開発国の経済レベルの上昇を可能にするには、どんな経済理論が必要なのでしょうか。■難しい話しはともかくとして、物流にのみ頼っていた経済流通路にもう一本別の流通路を造ろうという考えが、アメリカも提唱している情報スーパーハイウェイ構想です。すでにインターネットが先導し、公衆回線を利用して情報の世界流通を実現させています。デジタルというインフラを持つことによって、電話やCATVなど、色々なメディアを複合させて利用できるようになります。これがいわゆるマルチメディアです。ならば、その情報ハイウェイは、一般情報ばかりでなくデジタル化出来るものは何でも走らせることが出来るはずです。つまり、これまで物流に頼っていたものでも、デジタル化が可能ならば情報ハイウェイ上を走らせて、ガソリンや人手、そして時間を浪費せずに流通させることが出来ることになります。印刷などは、まさにこのシステムに当てはまった産業と言えます。企画−デザイン−版下−製版−印刷の流れを、全てモニター上で行うことは既に可能となりました。中でも写真の流通は、従来のように人手や宅配便に頼らずに、デジタル化によってネットワーク上で流通させることが合理的だということは、すでに誰もが気付いていることです。■先進各国で着手され始めた大容量通信のためのブロードバンドネットワーク。送れる情報量は、従来の公衆回線の約1000倍の量にあたります。これまでの公衆回線が1車線道路だとすれば、1000車線の高速道路を現在工事中だということになります。鉄道、道路に続いて、まさに21世紀の経済動脈と言えます。開通予定はといえば、都市部ではあと数年で各家庭と直結されます。つまり、あなたのオフィスにも、もうすぐ直結されるということです。すぐそこまで来た大量デジタル流通時代。新しいロードマップとエンジンまわりの点検の準備は、出来ましたでしょうか。



▼コラム▼

−近未来のデジタル印刷−

DTPデータからの印刷出力の方法として、セッターによるフィルム出力での従来印刷方式と、フィルムを出さずに直接刷版に出力するフィルムレス方式、カラーコピーのように、直接印刷用紙に印刷出力するエレクトリックプリント(EP)方式があります。将来、エレクトリックプリントのシステムや品質は更に向上し、高品質な印刷物がEP方式で出力されることが主流になると言われています。EP方式の利点は、小ロット分散印刷と言われています。これまでの、一箇所で大量に印刷し、在庫とした印刷物を必要に応じて配送する印刷方式は、在庫や物流に経費がかかる問題があります。現在コンビニが行っているFAXやコピーサービスの様に、デジタル印刷の出力サービスが何処でも手軽に受けられるようになれば、近くのコンビニで、今日必要なパンフレット100部を受け取ることも可能になります。しかも、内容を最新情報に更新して出力したり、その地域やユーザーに向けた内容で出力することが可能です。”大量に刷らなければ印刷ではない”と言う神話が崩れ始めて来ました。

  

 

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